将棋の始まり~大学生まで
自分が将棋を覚えたのは、小学3年生の時である。
百科事典でルールを覚えた。普通の家では、
家族が教えてくれるのが一般的だが、自分は何故か百科事典だった。
これは谷川浩二17世名人と同じである(笑)
覚えたての頃は、友達と指して将棋にのめりこんでいったのだが・・・
自分は新しい物好きの飽きっぽい性格なので、
自分の中でのブームは終わっていた。それから中学生になってから、
近所に同級生が引っ越してきた。彼が将棋好きだったので
仲良くなり毎日将棋を指すことになった。しかし彼との将棋は、
長続きはしなかった。彼は形勢が悪くなると長考し、
負けとわかると将棋盤をひっくり返すのであった。「巨人の星」主人公の
父、星一徹がやる有名なちゃぶ台返しを彷彿させる行為であった(笑)
又、もう一つ彼の得意技が「待った」の連発だった。
形勢が良いうちはまだ我慢していたが、3度の連発「待った」には、
温厚な自分でも許せない、それから彼との将棋は終わりを迎えた。
そして時は過ぎ、自分は高校生になっていた。学校には将棋部が無く、
それで将棋同好会に参加する。しかしである、それに邪魔が入った。
その当時クラブ活動をしていない者は、応援団に入らなければならない
暗黙のルールがあり、自分は将棋同好会という非合法な組織に
所属していた為、大きな危機が迫っていた。そこで隠れ蓑として、
ブラスバンド部へ入部することに。
将棋同好会への参加は残念ながら、それで終わった。
それから自分は高校2年生でブラスバンド部長になった。
そこに転校生のK君がクラスに入ってきた。彼は、奨励会に入会したが
その後退会し学校に復学したとの事。奨励会とは、将棋のプロ養成所で
入会試験があり、だれでも入れるわけではない。
そう小学生名人となるような実力者(アマ4~5段位)でないと入れない。
そんな彼に将棋ド素人のT君が挑戦し、なんと勝ってしまったのである。
このことは、後の自分の将棋人生にとって大きな衝撃となった。
いつの間にか、自分は高校を卒業して大学生になった。そして自分には
やりたいことがあった。次に続く・・・